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2011年 05月 20日
設計、工事そして建物完成のように思われがちだが、その前段の企画が大切なことは前回から述べているが、リノベーション(改修工事)の場合、さらに調査、診断の進め方が肝心。
とは言うものの、研究室での研究ではない。安心、安全、快適な建築をお客様のためにつくること。そのために必要十分な調査、診断であることを心がける。 築年数、建設時期、形状から当初より多少の耐震補強の必要性を直感したが、根拠となる調査、診断は必要である。建物の安全性は住い手だけの問題ではない。都心の密集地においては個々の建物の安全性が街の安全性に繋がる。 そのためには公共施設のみならず、民間(個人)所有の建物も耐震化が必要である。そこで行政としても既存建物の耐震促進化に向けて様々な助成制度を設けている(基本は自助)。 しかし所轄の行政機関によってその助成内容は異なる。助成金額のみならず、診断に対する助成の場合や補強工事に対する助成などの対象の違い、又そのための手続きも様々。 今回適用可能な助成制度は耐震診断に対してであった。流れは以下のとおり。 助成の申請をして内定を受けることで耐震診断に取り掛かる。 ↓ その後耐震診断結果について、第三者機関による評定(判定)を仰ぎ、お墨付きをもらうことで、調査診断に関る費用の約半分(上限あり)が助成される。 評定取得や行政からの助成金は建物の絶対的安全性の担保ではないものの、公的機関のお墨付きであることで建物資産価値としての評価にはなる。将来の転売なども視野に入れる場合にはメリットとなりえる。その分、調査審査作業は時間、費用共にかかる。 診断の結果、補強をせずにも相応の耐震性能の担保が示されるならば別だが、所見では多少の補強が必要に思われる今回の建物。診断の進め方を迷う。 そこで評定を受けるべく詳細な調査診断をする場合と、予備調査をもとに耐震設計を自主的に進める場合の2ケースについて、作業量(費用)と必要期間(時間)の比較検討を行なうことにした。 検討結果をクライアントと相談し、今回は予備診断をベースとして、耐震設計、補強工事を行う(助成を受けない)方向を選択した。建物の使用目的、費用、時間を鑑みれば妥当な判断であったといえる。 ここから先、個人的な感想を記すが、今回の経験で助成金について色々と考えさせられた。 まずは診断のみに対しての適用の件。設計や補強工事への適用もあれば選択の余地もあったかもしれない。使用目的やスケールメリットの観点から二次診断や評定の作業はヘビーなファクターであったことは否めないが、助成の目的が最終的には安心なまちづくりであるならば、安心な建物つくりに多少なりとも利用できる制度にならないものだろうか。 都心回帰の住まい方が今回のクライアントの夢。また、空洞化した都心の街の活性化が安心、安全、快適なまちづくりに繋がることは間違いない。 耐震に関る助成制度以外にも税制等、他の部分での優遇はあろうが、古い建物をむげに壊すことなく、再生を試みる立場としてはその試みに助成が受けられれば、クライアントへの還元(公的援助)のみならず、設計者としては社会との関りや責任感といったモチベーションも更に上がる気がする。 小規模ビルの再生・・・01 小規模ビルの再生・・・02 小規模ビルの再生・・・03 小規模ビルの再生・・・04 小規模ビルの再生・・・05 小規模ビルの再生・・・06 不定期となると思います。又個別の内容もありますので もしも御質問等あれば以下当方HPトップページのお問い合わせ宛に御連絡ください。 以下トップページ http://www2.odn.ne.jp/~ceq32780/
by hosoe1
| 2011-05-20 19:18
| 建築・インテリア・仕事
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